この方のお悩みにお答えしています!

私は、二人の男の子を育てながら、週4日のパートに出ている主婦、みなこです。毎日の家事も育児も仕事も、楽しいこともあるけれど、悩みもいっぱい。

そんなグルグルする頭の中・家の中の悩み事を、くみさんに相談しています!

整理

「捨てる」より大事なこと~子どもに伝えたい、整理の本質

まきのくみ
みなこ
みなこ

子どもの持ち物、どうしたらいいんでしょうか。全然捨てたがらないんです~

くみ
くみ

それ、よくあるお悩みですよ。でも、“捨てること”をゴールにしなくていいんです。

みなこ
みなこ

えっ?でも、整理っていらないものを捨てることじゃないんですか?

くみ
くみ

捨てることも整理の一つですが、子どもにとって大切なのは
“必要かどうかを考える経験”を重ねることなんです。

子どもに「整理」を教えるとき、大切にしたいこと

最近よく、「捨てる=正しい」という空気を感じることがあります。

SNSや雑誌でも「手放してスッキリ!」という言葉が並び、「モノが少ない=心地いい」みたいな風潮も。

もちろん、不要なものを手放すことは心や暮らしにゆとりをもたらします。でも、それはあくまで“結果”であって、“目的”ではありません。

特に、子どもに整理の方法を教えるときには、そこを忘れないようにしたいのです。

「捨てなきゃ」と思わせない関わり

学期の節目には、プリント類や教材、お道具、お祝いにもらったプレゼントなど、子どもの持ち物が一気に増えます。

親としては「早く片付けてスッキリさせたい」と思ってしまいがち。

でも、「捨てようね」と言ってしまうと、子どもにとっては大切な宝物を否定されたように感じることも。

そんなときこそ大切にしたいのが、“必要かどうかを自分で考える経験”を子どもに持たせることです。

5歳の末っ子と「おもちゃの整理」

末っ子が5歳だった頃、一緒におもちゃの整理をしました。

「よく遊ぶおもちゃ」と「最近あまり遊んでいないおもちゃ」

この2つに分ける、とてもシンプルな方法です。

この時期の息子は、「使っている・いない」の判断が感情に大きく左右される年齢でした。だからこそ、「取っておきたい」という気持ちも尊重しました。

このとき私が意識したのは、「捨てるための整理」ではなく、「考えるための整理」にすること。

「これ、まだ好き?」
「また遊びたいと思う?」

と問いかけながら、子どもが自分で考える時間を大切にしました。

小学3年生と「引き出しの整理」

長男が小学3年生の頃に引き出しの中を整理したときのことです。

まずは中身をすべて出して、空っぽになった引き出しを掃除。

「うわー、スッキリ!」と声を上げる長男に、「気持ちいいね~」と声をかけながらスタート。

そして、一つひとつ手に取って、

  • よく使っているもの
  • たまに使うもの
  • 使っていないもの

に分けていきます。

中には「もう使ってないけど、なんか好きなんだよね…」というものも。

そんなとき、「じゃあ捨てようか」とは言いません。

「その気持ち、いいね!」と受け止めながら、「どうしたいと思う?」と問いかけました。

このやりとりこそが、整理の本質。

”必要かどうかを考える“経験”が、子どもにとっての大きな学びになるのです。

褒め方にもひと工夫

整理が終わったあと、子どもが「これはもう使ってないから、捨てる」と言ったとき、親としては「すごい!捨てられたね!」と褒めたくなります。

でも私は、そこを少しだけ工夫しています。

「ちゃんと考えて決められたんだね」
「いままでありがとうって言えたの、優しいね」

そんなふうに、“捨てたこと”ではなく、“考えたこと”“決めたこと”を褒めるようにするのです。

大人の目から見ると、「これ、いらないでしょ」と思ってしまうモノでも、子どもにとっては意味のある存在であることも多いのです。

だからこそ、「自分で考えて決める」プロセスが一番大事なのです。

整理=人生を選ぶ練習

なんて、大げさな見出しですが、あながち大げさでもないんです。

モノの整理を通して、必要・不必要を判断できるようになるのですから、そもそも大切なことは、「自分にとって必要かどうかを考える時間を、ちゃんと持つこと」だと思うのです。

その積み重ねが、将来、人間関係や時間の使い方、仕事や進路など、さまざまな選択に直面したときに、自分の心の声に耳を澄ませる力になっていきます。

小さな引き出しひとつを整理することが、実は人生の選択の土台を育てている――そう思うと、ちょっとワクワクしませんか?

みなこ
みなこ

なるほど…。うちの子にも、“必要かどうか”を考える時間を大事にしてあげたいです。今度の休みに一緒にやってみます!

くみ
くみ

それ、いいですね。大人にとってもきっと、新しい発見があると思いますよ

まずは、お子さんと一緒に、身近なところから。
例えば、おもちゃ箱でも、文房具でも。

「これは今も使ってる?」
「どうして取っておきたいと思うの?」

そんな問いかけを通して、お子さんの小さな選択の経験を、ひとつひとつ応援していきましょう。あなたのその姿勢が、子どもにとってなによりの学びと喜びになるはずです。

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くみ
くみ

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ABOUT ME
まきのくみ
まきのくみ
整理力トレーナー
「自分にはいつもゆとりがない」 いつも気ぜわしくイライラ。 子どもが小さかった頃「お母さん見て!」の声かけにどれだけ笑顔で応えられたか・・・ もう思い出したくないほどにゆとりがない生活を送る。 心にゆとりがない時は必ず部屋が散らかっており、そんな自分はダメダメだと自信も喪失。 自信もゆとりもない状態を救ったのは「片付け」のスキル。 自分にとって必要なモノと不必要なモノを取捨選択できるようになり、自信を持ち始める。 その後整理収納アドバイザーとなり受講生は500名を超える。 受講生の方のお悩みの多くは「時間がない」こと。 ~片付けたいのに時間がない、時間がないから片付かない~ このジレンマに終止符を打つのは「時間がない」を解決すること。 時間管理と片付けのスキルを磨けば必ず心に自信とゆとりが生まれると、自身の経験から 確信している。 生活の基盤となる「時間管理と片付け」に特化し、同じ悩みを持つ女性の笑顔を増やすことを使命とする。

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